サリーのほら穴

いちマカロッカーがひとりごとを綴るブログ

映画『アイスクリームフィーバー』観てきた

※ネタバレ含む

 

地元の映画館で上映されていたので無事観にいけました!(2回観た)

観終わった後にスマホにメモった言葉を元に感想箇条書き。

 

・ピンク色の余韻が観終わったあとも続くくらい印象的でした。鮮やかだったりくすんだピンクだったり。他にも真っ赤な照明だったり、アイスクリームの緑系の色だったり、蝶の黒だったり。色鮮やかな世界観に浸れました。最後、白と青がマーブル状に混ざっていく映像も印象的でした

 

・何ヶ月か前にたまたま『恋する惑星』を映画館で観ていて、アイス屋さんの裏口の雑多な雰囲気とか赤い照明とか、イメージが重なる部分があって楽しかった。アイスクリームフィーバーは富士山の風景があって、恋する惑星の雰囲気とはまた違うひらけた空気を感じてそれもまた楽しかった

 

・貴子ちゃんは自分のこと「すれ違うだけ」って言ってたけど、皆も日々誰かとすれ違いまくっていて、もしかしたら繋がりがある人かもしれないし、これから繋がる人がいるかもしれない、そしてその時点ではそんなことに気づかずにすれ違っちゃう。でも貴子ちゃんは、菜摘さんと関わりが深くなりそうな人物とすれ違ったときは少し振り返ったりしてて(中谷さんとか)その辺りの嗅覚鋭くてすごいなぁと思った

 

・佐保さん、どうしていつもアイスクリームをコーンで注文するんだろう?アイスの部分食べたらコーン部分投げ捨てちゃうのに。カップで注文したら良いのにって思ったけど、カップだったらスプーン使わなきゃいけないもんね。コーンだと直に食べれるもんね。…という単純な理由が浮かんだのですが何か他にも理由あるのかなぁ?(と思わせるほどにミステリアス)

 

・ペパーミントスプラッシュとイタリアンミルクの組み合わせって合うのかな?アイス同士がくっついてる部分、味が若干まざると思うんですが、意外と合わない訳でも無いのかな?

…ふと思い出したのが、以前職場の近くにあったジェラート屋さんに行ったときに、3種類の味の盛り合わせを注文したんですよ。私の3種類のチョイスが余りにもミスマッチだったのか、店員さんが気を利かせてくれて(?)カップの中で3種類同士がくっつかないように盛ってくれた。なんか、3つのジェラートのツノがお互いそっぽ向くように盛られていて、見た目的には映えてなかった。私は別にくっついていても良かった。店員さん的にはミスマッチだったかもしれないけど、本当にミスマッチかどうかは食べてみないと分からないし、というかミスマッチかどうかは私が決めるので、普通に盛ってほしいと思った(その後オーダーするときはくっつけてオッケーですと伝えた)

何が言いたいかというと、一見合わないもの同士の組み合わせでも、くっついて溶け合ったら意外と合っていたり、新しい味の発見があるかもね、なんてことを思いました(前置き長い)

 

・人と人の横の繋がりだけじゃなくて、過去と現在の繋がりのお話でもあるんだって気づいたときはびっくりしました。あのABCマンションの部屋、中谷さんの引っ越しの荷物の整理が終わったあとの部屋を見てみたいと思いました。佐保さんとも優ちゃんとも違う雰囲気だろうな、あのベランダの花の印はどうなったのかな、て想像するのが楽しい

 

・佐保さんの「ねえ!アイス、作りに来てよ」って苛立ち見せるシーン印象に残ってる。菜摘ちゃんにだけ見せていた笑顔も。カチカチに凍っていたアイスクリームが最後デロデロに溶けてたの、佐保さんの心を表してるのかなって思った

 

・「幸せか幸せじゃないかじゃなくて、私か私じゃないか」優ちゃんの闘ってきた跡が見えるようだった

「抹茶はもはや定番」とか、「あんた貰う!」とか、ほかの発言もキレが良くてカッコいいなって思った

 

・菜摘ちゃんの「誰にも共有されない、自分だけのもの」のくだりはとても共感した。自分の受けた感動を言葉や他の形で表しても、ありきたりな表現でしか表せられないもどかしさ…それでも形に表すことは無駄ではないと思ってる。表現しきれなかった部分をより自覚できる気がするので。

 

・中谷さん、普通にどこかの街に溶け込んでそうだなぁと思った。電話で喋ってる途中でちょっと笑みこぼれるところとか、歩き方とか、とても自然で(素?)今もどこかで生活してる人だなぁって。

最後のシーン、部屋のインターホンを鳴らしたのは誰だろう?