6曲目、好きだった(はずだった)
もうこの曲あたりから、手拍子も腕上げて振る動きもできなくなってて(何だかいっぱいいっぱいになっていた)、はっとりさんとよっちゃんのギターと、はっとりさんの響き渡る声をじーっと聴いて浸ってました。
7曲目の恋人ごっこ、アウトロがより一層聴く側の感情も入ってしまうくらい熱かった。
8曲目、キスをしよう。
はっとりさんのギターの音が鳴ると空気が一気にガラッと変わった。「あなたに、あなたよりも大切な人がいるなら、その人の曲です」ということを言ってから歌い始めた。私は、特定の誰かのことを思い浮かべようとしたけどすぐに浮かんでこなくて。前に好きだった人のこととか、今周りにいる人のこととか、いろんな人たちがぼんやりたくさん浮かんできたので、「笑って過ごしていてくれてたらいいな」ということを目を閉じてぼんやり考えていました。
9曲目、ヤングアダルト。
イントロで茫然としてしまいました。ついにこの曲を生で聴くときが来てしまった…
この曲を初めて耳にした日のこと、明け方に初めてMVをみて涙してしまった日を思い出した。過去に東京世田谷に住んでいて、毎日がルーザーだった頃のことを思い出した。
「あなたのこぼれ落ちた感情を拾い集めにきました、マカロニえんぴつです」というはっとりさんの過去のMCがあるんですが、まさにこの日のヤングアダルトは私にとってそうでした。
過去を振り返って清算して納得したつもりでいても、どこかに何かがこぼれ落ちている。その証拠に、その頃を思い出すと今だに涙が出てくる。流す涙の意味とか種類とか質はその都度変わっているかもしれないけど、ヤングアダルトはいつでもどこでもどんな感情でも見守ってくれる、そんな曲です。
この曲の最中込み上げてきて、もはやステージ上を見ることができませんでした。ずっと下向いてたら、頭の上でマカロニの演奏がずっと鳴り響いていた。ライブに来たのにずっとうつむいてて勿体ないことしたかもしれないけど、でも最高に贅沢な時間だと思ってる。
曲が終わって「ありがとう」といったはっとりさんの声色、メンバーの表情がぐっと引き締まっていたように見えた。
続く